Menu

子育ては20年という長いスパンで責任を担う一大プロジェクトです。

※2022年より法律では18歳で成人となりましたが、子育ての観点からは、やはり20歳くらい（あるいはもう少し長く？）まで見ておく方が良いと考えます。

出産前後は保健所の指導等が手厚く入りますが、20年の長きにわたるとなると誰かの指導を仰ぐということもありません。かといって親や教師、身近な子育て経験者に相談すると、人によって言うことが違い更に迷ってしまう、ということも起こります。

さて、オーストリアで医者をしていたアルフレッド・アドラーが、子育て支援のために児童相談所を開設したのは1922年、今から100年前のことです。アドラーは医者・心理学者としての視点から合理的な子育ての方法、つまり「闇雲に子育てするのではなく、こうすると上手くいくよ」という定石を教えてくれました。更に現在では心理学や脳科学の研究のおかげで、子どもがどのように発達し、健全な成長のために親や周りの大人はどのように接したら良いのかが科学的にも証明されています。

私たち現場の親こそ、そのような科学的エビデンス（証明）を大いに日常に用いる必要があるのです！が、なんだか難しそう。それに「子育ては科学ですか？愛情じゃないの？」と疑問も起こります。可愛いわが子に対して冷たく突き放した感じもして少し抵抗がありますよね。

私は自分の子ども3人を育てる中で、四半世紀にわたりアルフレッド・アドラーの考えを基本とした子育て方法を学び、実践してきました。また、保育士や幼稚園教師の経験もあり、私自身が日本のわらべうた・童謡や昔話など深い伝統と愛情に根差した子育て文化が大好きです。

そこで、子育てに役立つ心理学や脳科学を取り入れ、科学的合理的でありながらも、日本の精神文化を大事にした情緒豊かで穏やかな子育ての指針になればとテキストを作り、講座を始めました。